気圧の低い日や雨の日に、いつも頭痛やめまい、倦怠感、体調が悪い、関節痛といった症状が一部の方に現れます。このように天気の変化によって引き起こされる何らかの不調は通称「気象病」と呼ばれています。
中国にも気象病が出やすい地域があります。その地域の人々は昔から中医学の考え方に基づいた薬膳や養生法を生活の中に取り入れ、体調を整えており、長年その有効性が認められてきました。本講座は、なぜ雨の日に体調を崩すのか、気象病について中医学の考え方を解説し、気象病の症状及び気象病になりやすい方の体質改善に良い、食材・薬膳レシピ・養生法を紹介します。
ストレスの多い現代社会では、こころの不調を訴える人が増えてきていると言われ、場合によっては日常生活や仕事に支障が出るほどのケースがあります。過去2000年間の中医学の治療経験にはこころの不調を改善する知恵がまとめられています。本講座は、こころの不調について中医学の考え方を解説し、こころとからだの元気さを取り戻す薬膳レシピ、養生法を紹介します。
中医学の考え方では、自然界のあらゆるのものは陰陽の性質を持ち、私たち人間も自然の一部であり、体の中にも陰陽があります。中医学では陰陽の考え方は建物の下地のようなもので、一番基礎的な概念であり、中医薬膳や中医養生にも応用されています。陰陽の概念を理解していると、中医学や中医薬膳学を理解しやすくなります。本講座は陰陽とはどのようなものなのか、なぜ中医学に陰陽の概念が取れ入れられているのか、陰陽の概念が中医学の中でどのように使われているのか、陰陽について初めて中医学を勉強される方でもわかりやすく解説します。